先週、9つの会社の社長さんが集って各社の理念を深め合うという主旨の研修会の設計と実施をさせていただきました。
医療、福祉、電力、人材派遣、お酒販売など、多様な業界の社長さんとの対話はとても刺激的で多くの学びがありました。
研修会といっても私が異業種の社長さんに教えられることは1ミリもありませんので、話し合いのプロセスをデザインし、対話の中から気づきや学びを得てもらうという方法で実施させていただきました。
※ご存じのように弊所は小学生から大学生までの対話型・体験型の学習プログラムと指導者向けのファシリテーション研修を提供していますが、これからは本格的に社会人教育にも力を入れていくことにしました!
久しぶりの丸一日の対面研修。
家に帰ったら“足が棒”でしたが、充実感は一杯でした。
会の中で特に印象に残ったのが、インタビューワークの事前練習で行った”傾聴”のトレーニングの後のある社長さんの一言でした。
”相手の話を聴くのは日常的なことだが、こうして相手を理解しようという聴き方はあまりやって来なかったことに気づきました”
めちゃくちゃ鋭い洞察!!
これはまさに『世界一シンプルな傾聴のコツ』に繋がる気づきと言っても過言ではありません!
話を聞くときのスタンスはいろいろです。
・相手から必要な情報を聞き出そうとして相手には何の興味も示さない聞き方
・よいアドバイスするために解決方法ばかり考えている聞き方
・とりあえず聞いてはいるが、最後は自分に従わせようとする聞き方
・・・どれも“傾聴”とは言いがたいですよね。
子どもや部下と話すときは、“最後にはこちらの言い分を分かってほしい”というケースが少なくないと思います。
けどまずは、「相手を理解するために聴く」というスタンスで臨みたいもの。
とはいえ社長さんが仰ったように、なかなかできないのもこの聴き方・・・
まずはしっかり意図することから始めてみましょう!
人は自分を理解してくれない人の話は聴けません。
逆に自分を理解してくれる人の話は心に響きます。
今日は『世界一シンプルな傾聴のコツ』のお話でした。
(文:大原)