今日は、いつもメルマガなどでご案内している「ファシリテーション入門」をなぜやっているのかについて、お話してみようと思います。興味がない方、ごめんなさい。閉じてもらってOKです。
今日のタイトルを見てどう感じました?
組織って人の集まりなんだから、「人が中心」って当たり前じゃん。
そう思いがちですが、なかなかそうはいかないことも多いですよね。
組織の中にいると、「個人の幸せ」と「組織の成果の追求」がなぜか対立構造になってしまうケースが少なくありません。(なかなか可視化はされませんが)
きみの個人的な考えなど聞いてない。方針なんだからやりたまえ。
こんな風にヒエラルキーの力で苦しむ人がいるのは、組織のあるあるではないでしょうか。(私はトップダウンが悪いとは言ってません。むしろ権限を適切に行使すべきと思ってます)
個人と組織は互いにプラスの影響を与い合えるはずなのにね。どこで歯車が狂っちゃうんでしょうか。
一人ひとりは誠実でとてもいい人なのに、なぜか組織という枠の中では数字の方が人より偉いような空気ができてしまい、人が尊重されにくくなったりする。(数字が重要なことも承知です。私もそれで苦労していますから)
やがて本音が語られなくなり、挑戦よりも失敗しないこと(=罰を受けないこと)の方がみんなにとっての重要ごとになっていく。
私もそういう環境に身を置いた経験があり、「何でそうなっちゃうかなぁ・・・」「何とかできないものかなぁ・・・」なんて、ず~っと考えてきたわけです。
てな感じで、ここ10年位の私の探究テーマは「個人の幸せと組織との関係性」なのです。もっと言うと、「どうすれば人が中心の組織をつくれるか?」ということ。
こう見えて意外とまじめなことも考えているわけですよ。笑
「どうすれば人が中心の組織をつくれるか?」という問いは、私が社会人向けの研修プログラムをつくるときの軸になっています。
「組織と人の関係性」の探究の中で私が気づいたのは、組織の問題の多くは“人の悪意”ではなく、“関係性の設計不足”から生まれているということです。
・ほんの少しのコミュニケーションの丁寧さ
・人の感情への配慮の表明の有無
そういう小さなことの積み重ねが“その場の当たり前”になり、目には見えない影響力を持つようになる。※その場=職場やチームやコミュニティなど
でも見方を変えると、関係性のつくり方に少し意識を向けて整えてやるだけで、組織は驚くほど健やかになるともいえます。
2年前に始めた「ファシリテーション入門」では、会議の進め方や傾聴のスキルなど、一見すると“技術”を扱っています。でも実は、私の中ではスキルを学んでもらうのとは少し違う意図を持って行っています。
「人の創造性が自然と引き出される場は、どんな人ならつくれるのか?」
その問いをみんなで探究しながら、一人ひとりの影響力を磨き合おうよ!
そういう思いでやっています。(私自身、まだまだ磨き足りませんが)
たとえば、
・相手の言葉を丁寧に聴くこと
・安心して発言できる場であること
・沈黙を恐れなくてもすむこと
・結論を急がず、何が大事かを一緒に探ること
これらは単なる会議術ではなく、"人が中心の組織"をつくる基盤になると考えています。
本当はもっと楽しく、創造的に働きたくないですか?
本当ならもっと自分たちの力を発揮できるのにと思ってないですか?
ファシリテーションの学びは、そういう思いを解き放つのにほんとうに役に立ちますから。
ファシリテーションを学び合う場を通じて、“人が中心の組織づくり”をみなさんと一緒に探究していけたらとても嬉しく思います。 (文:大原)