10年以上前の出来事をふと思い出しました。最近のことはよく忘れるのに・・・笑
ご依頼された子育て講演会の打ち合わせのやり取り。お相手は市の担当者と4~5名の企画委員の方々。子育て真っ只中の方、一段落ついたとおっしゃる方などなど。
相手:子育てに役立つお話をお願いしたいのですが、お勧めのテーマとかありますか?
私:役立つ話ですか~、まぁ講演会ですから役立つお話の方がいいですよね
相手:それと、みなさん毎日子育てで大変な思いをされていると思うので、元気になれるお話もいいですね
私:子育てに役立って、元気になる話…ですか
相手:はい、いかがでしょうか?
私:そうですねぇ、では突然ですが・・・
あなたの可能性は赤ちゃんよりも大きいですか?
相手:えっ?
(みなさん、きょとんとした表情)
私:変な質問をしてすみません。こんなこと、普段考えませんよね。けど、どう思います?
相手:それはやっぱり赤ちゃんの方が大きいですよね。人生これからですもの
私:確かにこの先、私たちより長いですからね。赤ちゃんを見ていると”可能性の塊”だって、心から思いますよね。やろうと思えば何でもできる!って。
(みなさん、納得のご様子)
私:でも考えてみてください。私たちも元々可能性の塊の赤ちゃんでしたよね。そこから様々な経験を積み重ねて多くを学んできた。・・・っていうことは、赤ちゃんより可能性が大きくなっているはずですよね? それこそ、やりたいことは何でもできるぞ!って。
相手:えっ? えっ? ・・・
相手:そんな風に考えたことなかったので・・・
このときのみなさんの反応があまりにも新鮮だったので、ハッキリ覚えています。
今日のお話で伝えたかったのは、ものごとの捉え方の影響力についてです。
赤ちゃんよりも多くの時間を過ごして来たから可能性が小さくなったと考えるか、赤ちゃんよりも多くのことを学んできたから可能性が大きくなっていると考えるか。
一般的には前者の捉え方になるんでしょうけど、結局はどちらも思い込みに過ぎません。
だったら、楽しい方を選んでみたらどうでしょう?というご提案でした。
人生100年時代って言われてますからね。
p.s.
中高生くらいになると自分の可能性を信じられなくなる子も増えて来るので、こんなお話をしてあげるのもいいかもしれません。けど、話す本人が ”私なんて”と思っていたら説得力に欠けますよね。
「従ってきみたち若者より私たち大人の方が可能性に満ちているのだ!!」と堂々と言い放ってください。笑
※本日の内容は、おそらく喜多川 泰さんのお話がもとになっていると思います。
(文:大原)