スマホの手書きメモアプリを見ていたら、たった1行だけのメモが見つかりました。
「できごとは語りかけている」
何年も前に書いたものなので、どんなシチュエーションで書いたのか、まったく記憶にありません。
でも何だか妙に気になったので、今日はこのメモから感じたことを書いてみました。
レジリエンス(心の回復力)が高い人の特徴の一つに “できごとに対して一喜一憂せず、自分自身のことや起こったできごとを客観視できる” ということがあります。
これは過度に反応的にならないとか、メタ認知能力に長けているということでもあります。
できごとを客観視することは、その対象が自分にとって重要であればあるほど難しくなります。どうでもいいことなら、誰だって一喜一憂なんてしませんもんね。
さて、あなたが冷静でいられなくなるのは、次のうちどちらですか?
A.自分が応援しているスポーツチームが大事な試合で負けた
B.病院から大切な人が事故に遭ったという連絡が入った
答えは言うまでもありませんよね。
レジリエンスに寄与するのは、まさに自分にとって重要な関心事をどう捉え直せるか?という部分になります。
これは常に冷静であり続けられる強靭なメンタルを持つということではなく、冷静でいられなくなったときに元の自分を取り戻せる柔軟性を持つということです。
こういったチカラは生まれ持った気質に左右される部分もありますが、日々の心がけで後天的に身につけることが可能だと言われています。
さて、そこでおススメなのが冒頭の「できごとは語りかけている」という視点です。(やっと話が元のテーマにつながりました)笑
思いがけないことや冷静ではいられないようなことが起こったとき、こう問いかけてみます。
このできごとは、私に何を語りかけているだろう?
そのメッセージに、私はどんな答えを出す?
この問いができごとを捉え直すきっかけとなり、いつもの自分に早く戻る助けになります。
「できごとは、あなたに語りかけている」
そう、どんなできごとも、あなたに何かを語りかけるメッセージを持ってやって来ています。
今あなたに起こっているあのできごとは、あなたに何を語りかけているでしょうか?
(文:大原)