「不幸とは何か?」
一言で表すのは難しいですけど、18世紀の有名な哲学者ジャン=ジャック・ルソーの言葉を借りると、「不幸というのは、欲望と能力とのギャップである」だそうです。
私は、「めちゃくちゃ納得!!」なんですけど。
今日は、哲学者・教育学者である苫野一徳先生の言葉もお借りしながら、不幸でなくなるための方法について考えてみたいと思います。
ルソーの言葉が真理だと仮定すると、単純に考えて不幸でなくなるための方法は2つありますよね。
・1つめは、能力を上げること
能力を上げて欲望とのギャップをなくせば、不幸ではなくなります。
シンプルで前向きな考え方ですね。
・2つめは、欲望を下げること
能力が欲望まで達していないのであれば、高い欲望を捨て去ることで不幸な状態ではなくなるはず。自分の身の丈に合った欲望にするのが大事ってことですね。
道理は通っていますが、なんだか後ろ向きな気も・・・
けど、私は意外とこっち派かもしれません。
「足るを知る」という言葉も嫌いじゃないですし。
ちょっと話が逸れますが、老子が残した言葉は「足るを知る」ではなく、「足るを知る者は富む」なんだそうです。
この言葉の本当の意味は、満足を知る人は幸せだということ。謙虚な気持ちになって、今あるものに感謝することができたら幸せですもんね。
とまあ、2つの考え方をご紹介しましたが、いま一つしっくり来ない方もいるかもしれません。
そんなアナタに第3の選択肢をご提示しましょう!
…と、偉そうに言っちゃいましたが、私の言葉ではなく、前述の苫野先生のお言葉です。
・3つめの方法は、「欲望を変える」こと
人は欲望を変えることができる。だから、欲望を変えれば不幸ではなくなるという理屈です。
私思うに、欲望というのは時間が経てば自然に変わっていくものなので、ちょっと時間をかけるつもりになれば、不幸というのは勝手に去っていくものなのかなと思っています。
小さな子供のころ、両手にお菓子の袋を抱えていっぺんにいろんなお菓子を食べたい!という欲望がありましたが、今はそんな欲望はありません。笑
また若い頃を思い返すと、デキる人、カッコいい人に見られたいという欲望がありましたが、いかんせん能力とのギャップは埋め切れず、、、
今では人からどう見られるかは、ほとんど気にしていません。(気にしなさ過ぎも良くないような・・・)
今回は、不幸でなくなる3つの方法についてお伝えしました。
能力を上げる、欲望を下げる、欲望を変える。
この3つは、不幸とまでは言わないまでも、ストレスを軽減したいときにも、とても役立つ考え方だと思います。
上手く使い分けられるといいですね!!
(文:大原)