このメルマガをお読みの方の中には、ファシリテーションに興味があるという方がそれなりにいらっしゃると思います。今日はちょっとマニアックな話になるかもしれませんが、ファシリテーションについてのお話です。
私は今、オンラインのファシリテーション講座を新たに始めようと、あれこれ考え中です。で、「どんな内容があるといいと思う?」と一緒に働いているNさんに聞いてみたところ、こんな答えが返って来ました。
「最後の発表をただの発表会にしない方法が知りたいです」
彼女曰く、私(筆者)がファシリテーションを行うときは、ただの発表会にはならずに、そこから深まったり気づきが生まれたりする印象があるそうなんです。
どうしたらそれができるのかが分かる講座なら受けてみたいとのこと。
そう言われてみて、「ん?自分はどうしているのかな??」と・・・
ファシリテーターには様々なタイプがいると思いますが、私は感覚とか直感を大切にしているので、改めて聞かれると具体的に説明するのが難しい・・・苦笑
「私は一体、何をやっているんだろう?」
むむむ~っとがんばったら2つ浮かびました。
有料講座のために考えましたが、ここでお話しちゃいます。
1⃣ 話の方向性にアンテナを張る
まず浮かんだのが「方向性」を聞き取ること。
「いま話はどっちに向かっているのか?」に意識を向けます。
ワイワイと盛り上がって上へ上へと昇ってるな~、思考がグッと地下深くに潜り込んで行ってるな~、たくさん意見を出し合って場が広がってるな~、結論に向かう収束のエネルギーだな~、みんな固まっていてなかなか動かんな~など。
どうやら私は、そういうことを感じ取りながら、場のハンドルを握っているみたいです。
で、このとき最も大事なのは、「この話はどこにも向かってないな~」という感覚に敏感であることです。
ぶっちゃけこの感覚さえ使えるようになれば、話し合いの成果は格段に上がると思います。
私の場合は、気持ちがザワザワするサインがやって来るので、そのタイミングで「今、この話はどこに向かってる?」とか「みんなは何について話してるの?」ということを率直に聞くようにしています。
ポイントは、「何とかしなくちゃ!」(滝汗)のようになって一人で背負わないこと。参加者を信じて委ねれば、自然によき方向に流れていくと考えてOKです。
100%ではありませんけど。笑
2⃣ オープンに感想を言葉にして、「どう思う?」と聞いてみる
「ファシリテーターは中立性を保つことが大事なので自分の意見は言わない」という流儀もありますが、私は役に立ちそうだと感じたらけっこうしゃべっちゃうタイプです。笑
ただし、「私はこう思った」で終わらせずに、参加者のレスポンスを聴くために質問で終わらせることを心がけています。
そうすると、さらに一段深い思考になったり、まったく別の視点からの意見が出たりします。
100%ではありませんけど。笑
ポイントは、「上手くやらねば」を手放して、オープンマインドで色々試してみることです。
最近は、教育、地域づくり、組織改革などなど、あらゆるシーンで『対話』という言葉が使われるようになりました。
ただの進行役ではなく、成果の質を向上させるファシリテーターが求められています。
オンライン講座では、実体験を交えながら一緒に学んで行きたいと思っています。
まだカリキュラムができてませんけど・・・ (^^ゞ
ちなみに中学生向け『学びのチカラ』は、“対話学習プログラム”なので、ワークシートに沿ってファシリテートする経験を積むだけで、基礎的なスキルが身についていきます。
(文:大原)