半沢直樹のない日曜夜はさみしいDeath。
で、めずらしくYoutubeを観ていたら、面白い映像を見つけちゃいました。
『半沢直樹』 堺雅人・香川照之・及川光博・柄本明、日本を代表する「役者」たちに聞く仕事の流儀・人生の哲学とは? という映像です。
今日は、その中で堺雅人さんが話されていたことをご紹介しようと思います。
「自分が影響を受けた憧れの俳優さんを一人だけ挙げてください」
堺さん:う~ん、憧れかぁ... それでいうと、みんな憧れなんだよなぁ。
というのは、自分がプロであるという実感がない。
自分はにせもので、なんちゃってでここにいて、凄い先輩たちに混ざってそれらしくなっているんだけど、先輩たちが凄いわけで...
すると周りの3人から合いの手が入る。
でも、それは(私も)一緒よ。
にせものコンプレックスというのがある。
さらに堺さん:(自分以外の)みんなが本物の人たちで、それで自分はウソついてそこにちょこっと入ってるという感じがずっとあるので、憧れは“みんな”なんです。
オレはほんと分かってない。でも分かってるフリをしなきゃいけないというのがどっかにあって、でもほんとは答えは分からない。
で、ほめられたりしても、うれしいけど、“分かってないのにほめられた~、全く実感がないのに、今ほめられているぞ”っていうのがある。
香川さん:成熟したり経験が増して行くと、どうしてもそこに行き当たるんじゃないの?
柄本さん:やっぱり分からないっていうのが一番面白い
・・・と、話は続く。(一部要約)
1つの道を究めようとしてきた方たちの話は機知に富んでいて、とても刺激をもらえます。
中でも堺さんのこの言葉は、私の中に長年あった少し後ろめたいような感覚を見事にときほぐしてくれました。
まさに「そう! 分かるわ~」って。
私の場合はワークショップ設計やコーチングについてです。
「このプログラムは子どもたちにとって、本当によいものといえるだろうか?」とか、
「今日のコーチングはクライアントに本当の意味で役立ったのだろうか?」とか、
考えてしまう自分がいる。
そんな“自分はまだまだホンモノではない”という感覚がずっと心の中にあるんですね。
みなさんの中には、そんな感覚はありませんか?
こんなんじゃ、本当の先生とはいえないんじゃないか。
こんなんじゃ、母親として失格なんじゃないか。
そんな風に思ったことはありませんか?
“超”がつくほど一流の俳優である堺雅人さんの言葉を聞いて、私は思いました。
自分の中に合った”にせもの感”は、自分だけじゃなかったんだ~、って。
なんか、ほっとしたなぁ。 ・・・っていうか、
「むしろ、”にせもの感”は、あっていい!!!」
自分とは何者か?
自分は本当にプロといえるような仕事をしているか?
そういった問いがあることこそが健全で、そこにしっかり向き合っているという証なんじゃないか。
そんなふうに思えたのでした。
私のようにぼんやりとしたにせもの感のある方、それから半沢ロスの方、ぜひご覧ください。 ↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=cba7PmzEbZI
(文:大原)