"主体性"は、教育界でもビジネス界でも今最も注目のキーワードではないでしょうか。
文科省からは「主体的、対話的で深い学び」という指針が出されて久しいですし、ビジネスにおいても「部下に主体的になってほしい…」という話はそこら中で耳にします。
ところで「主体性ってなに?」という話なんですけど、先日聞いた安斎勇樹さん(ファシリ好きな方ならきっと耳にしたことがある名前では?)のお話が「いやほんとまさにまさに」という感じだったので、共有させてください。
2000年の頃、主体性は「行動」のことでした。
その頃は、自ら行動を起こすことが主体的と言われていた。
―まぁ、そうですよね。
でも20年経った今、そうじゃなくなっている。
2020年代の主体性は「自ら考え、発信し、協働する」ことである。
―言われてみれば、確かに・・・
20年前は、どのような行動を取るのが正解か?が比較的分かりやすかったと思うんです。だから、とにかく自分から行動することで「あいつは主体的だ」という評価がもらえた。
けど今は、目の前の問題に対してどのような行動を取るのが正解かを誰も知らないことが多い。(まさにVUCAワールドなのだ!!)
すると、主体性は行動ではなく、何をすべきか自ら考えるところから始めなくてはならない。
誰も正解を知らないし、多くの場合一人では解決できない。だから考えた結果を自ら発信して他者を巻き込む必要がある。
その上で協働(コラボレーション)して問題を解決していく。
この一連の流れを自ら起すことで、初めて主体的と言われる時代になった。
このように深掘って考えると、ひとことで“主体性”といっても20年の間にこんなにも求められる能力が変わっているんだなぁと気づかされます。
さて、ここからが今日の本題です。
そのような2020年代の“主体性”を育てるために、私たちは子どもに対して、或いは部下に対してどう関わればよいのでしょうか?
自ら考えるチカラを育むためには?
―指示命令ではなく、問いかけること。
自ら発信し、協働するチカラを育むためには?
―こちらが対話と協働のスタンスで関わり、体験を通して相手の身体に染み込ませていく。(非認知能力は知識を与えても身につかないのだ)
今の時代に求められる主体性を育むためにはこのような関り方が重要なので、我々自身も主体性をアップデートしていく必要があります。
盛んに言われているリスキリングは、ITスキルに限ったことではないのです。
最後に、これらのスキルを身につける究極の方法をご紹介します!
それはファシリテーションを学ぶこと。
ファシリテーターというのは、言い方を換えると協働を起こすプロですから。
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今日は美しく宣伝トークに着地!笑
(文:大原)