6月から「先生のためのファシリ入門」の連続講座を開講したこともあり、最近はファシリテーションのお話が多かったように思います。
なので、たまにはプロコーチとしての視点で書いてみようと思います。
「自分らしく生きたい」
おそらくこれは、すべての人に共通の願いだと思います。
コーチング・セッションでもよく出て来るテーマのひとつです。
実際、コーチング関係を始める際にはクライアントの「人生の目的」を言語化するセッションを行ったりもします。
「私の人生の目的は・・・」
まずは"私は何者なのか?"を明確にすることからコーチング・セッションをスタートするわけです。
人生の目的を端的に言い表すには、“自分にとって大切な価値観とは何か” や “自分が求める自分らしさとは何か” を理解する必要があります。
でも、みな「自分らしく生きたい」と思ってはいても、その根源にある自分らしさを探求する人はなかなかいません。一人でやるのはかなり難しいことでもあります。
「自分らしさ」が明確に言語化されると、どうでもいいことを変に気にしなくなったり、迷いがなくなって思い切った挑戦に踏み出したり、自己肯定感がグッと高まったりします。
我慢して足に合わない靴を履いていた人が、自分の足にぴったり合った靴に履き替えて「これよ、これ!」みたいな。
そんな変化を何度目の当たりにしたことか。(コーチ冥利に尽きるというやつです)
このように「自分らしさって何だろう?」の探求には、とても大きなメリットがあります。
その一方で、“自分らしさの呪縛”には注意が必要です。
(コオロギ)ムカデさんは個性的ですねー。
だって、そんなにたくさんある脚をうまく使って歩けるんだから。
それこそが、ムカデさんらしさですね!
(ムカデ)えぇっ?私はたくさんの脚をどうやって動かしているんだっけ・・・
ムカデさんは考え過ぎて動けなくなってしまいました。
厄介なことに、自分らしさというのは理屈ではないのです。
なので、頭だけで考えるのはお勧めしませんが、ちょっと探求してみたいという方のために三つほど問いを立ててみました。
・どんなあなたが、周りの人を幸せにしますか?
・どんなあなたが、自分自身を幸せにしますか?
・これがなければもはや自分ではないという、あなた自身が大切にしたい特長を1つ挙げるとしたら?
すぐに答えは出ないかもしれませんが、あなたらしさのヒントが見つかるかも?
p.s.
あらためて思う。「問いづくり」って、ちょー深いなぁ・・・
(文:大原)