私がこの夏、めちゃ熱くなったもの。
今さら?って言われそうですが・・・
映画『トップガン マーヴェリック』!!!
同じ映画を2回観に行ったという人の気持ちが全然分からなかった私が3回行きました。笑
おまけにサウンドトラックCDを購入し、ブルーレイが11月に発売されると聞いてむずむずしています。
もともとトム・クルーズ推しでしたが、今回のは見事に予想を超えて来ましたね~。
CGかと思うような戦闘機の飛行シーンがすべて実写だとか、俳優が実際にF18に搭乗し6台もの新開発IMAXカメラを戦闘機に設置して撮影したとか、トムが俳優陣に対して3か月間のトレーニングプログラムを実施したとか、最後に出てきたレトロな戦闘機はトムの私物で実際に操縦しているとか、気になるポイントを挙げたらキリがない。熱量伝わります?(笑)
CG頼みでつくられた映画を観ていると、「迫力凄いけどCGですよね」ってなりません? やっぱりホンモノの迫力には適わないと思うわけです、はい。
そんなトップガンの、山ほどあるエピソードの中でとりわけ響いたのが、グレン・パウエル(ハングマン役)とトムとのやり取り。
ハングマンは自信家で高慢、鼻につく言動が多くてマジ嫌な奴、でも最後は・・・という役どころです。(ネタばれ禁止)
そもそもグレン・パウエルは準主役ともいえるルースター役を切望してオーディションを受けたそうですが、その役を射止めたのはマイルズ・テラーという俳優でした。
グレンは大いに落胆しますが、トム・クルーズの目にとまって「ハングマン役はどうか?」と打診されます。が、グレンはルースター役でなければ自分がトップガンに出演する価値はない言って断ったといいます。
そのときグレンを翻意させたトムとのやり取りがこれ。
トム:きみはどうキャリアを積みたい?
グレン:あなたのようなキャリアです。
トム:僕がどうやってここまで来たか分かるか?
グレン:それは、良い役を選んでいるんだと思います。
トム:グレン、違うよ。僕が選ぶのは良い役じゃない。素晴らしい映画だ。
そして自分の手で、その役を素晴らしいものにするんだ。
文字の読み書き学習が困難なディスレクシア(読字障害)を抱えながらも、トムが長い間ハリウッドの頂点で活躍し続ける理由が分かる言葉です。
※ディスレクシアという障害を世に広めたのはトムだと言われています。子どもの頃はいくつもの学校を転々とし、いじめにもあって辛い思いをしてきたそうです。
俳優になってからも脚本の文章が理解できず、テープに録音してもらってセリフを覚えたというのは有名な話。現在は障害を克服し、ディスレクシアに苦しむ子どもたちを支援する活動を続けているそうです。
翻って、世の中には良い仕事も悪い仕事もない。
きみは自分が選んだ仕事を、自分の手で素晴らしいものにしているか?
あなたたちは今、目の前の子育てを、自分たちの手で素晴らしいものにしているか?
そんな問いが立ち上がってくる言葉ですね。
ちなみに、今回のトム・クルーズのギャラはなんと1億ドル(135億円)以上で、今後の興収次第でまだまだ増えるらしいです。
考え方ひとつで人生が大きく変わることは分かるけど、あんな命がけのアクションは、何億もらっても私にはムリです。 (文:高所も閉所も苦手な大原)