前々回、前回と、『ワークショップ・ポリシーからの学び』をお伝えしましたが、今回はひと休み。
今日は、「スペースをつくる」をテーマにお話します。スペースには、空間や宇宙という意味がありますが、今日のお話は『心の空間』のことです。
5月28日(土)の第9回 対話会でのこと。
※当会には“本人の許可なく話された内容を他言しない”という守秘義務のルールがあるので、私(本人)に関するお話だけさせてもらいます。
参考までに、今回行った「分かち合いの対話」の流れはざっとこんな感じです。
- 語り手が語る(10分以内)
- みんなで語り手に自由に質問する(10分)
- 聴き手みんなで語り手の噂話をする(10分)
- 語り手が自分についての噂話を聞いた気づきや感想を話す(5分)
- 全員で振り返り、学びを共有する(10分)
当日、「今日はどうしましょうか?」と場に投げかけたところ、「隊長の話を聴いてみたい」というリクエストが上がりました。(そういえば、前回そんな声があったような…)※ここでは私は隊長と呼ばれています。
「いいですけど、何話したらいいですか?」と問い返すと、「ここ最近の苦しかったこと」について聴きたいと。実は事前に送信したZOOMのURL案内メールで、「最近忙殺されていたので一息つきたい」みたいなことを書いていたんですね。
そんな流れで、ファシリテーター役の私が、今回は語り手になることに。
こういう思いがけない流れは大好物です。
なので、今回は語ったり、質問に答えたり、タイムキーパー役で時間を計り間違えたり。笑
そして最後の振り返りタイム。ある参加者からドキッとすることを言われました。
「隊長は、経験や事実については語っていたけど、ドロドロしたことや感情とかについてはあまり話していませんでしたね。しんどいというのも、人ごとのように淡々と語っている印象だった」と。
何で人ごとのような、達観したような語り口になるのだろう??
心当たりをその場でお話しましたが、会の後も魚の小骨のように喉の奥に刺さった感じでした。
そして翌朝、ふっと気づいたんです。
忙殺されてしんどくて、不安やモヤモヤもあった。それはマジ本当。でもその渦中の私は、感情のコントロールに一杯いっぱいで、感情を味わうことをせずに走っていたのではないか?と。
“忙しい”というのは、そういうことかなと。
やらなくてはならないことが多過ぎる状態を“忙しい”といいますが、それは文字のごとく、「心を亡くしている」状態でもあります。しかも私は「忙殺されている」とメールに書いているので、心が亡い上に殺されちゃってます。
喜びも苦しみも感情を十分に味わって生きるとか、自分を見失わないような環境を用意しておくとか、心がけて来たつもりだったんですけど・・・
ここ1カ月はできていなかったみたいです。
自分が自分であるための心のスペースを確保しておくことが大切だなぁと、改めて気づかせてもらった対話会でした。
私の話を好奇心たっぷりに傾聴してくれたみなさんのおかげで「対話のチカラ」を実感できました。みなさん、本当にありがとうございました!!
これをお読みのアナタは、どんな風に心のスペースをつくっていますか?
よかったら教えてください。
しなやかな心と学ぶ力(←メルマガのテーマ)には、心のスペースは欠かせませんよね。
(文:大原)