こんにちは。今日が2020年最後のColorful Timesです。
クリスマス・イブという特別な日でもあるので、プレゼント代わりにちょっといいお話をお贈りします。
お贈りするのは、20世紀のアメリカを代表するエッセイストであり、考古学者、人類学者でもあるローレン・アイズリーによる「星投げびと」という短いお話です。
日本では2001年出版の短編集に収められているので、少なくとも20年以上前の作品です。
どんな立場の人であっても、それぞれに異なった響き方があるお話だと思います。
あなたには、どんな響きがあるでしょうか。
では、どうぞ。
【星投げびと】
海岸を散歩していると、
少年がヒトデを海に投げていた。
何をしているのかと尋ねると、
少年は「海に戻してやらないと
ヒトデが死んでしまう」と答えた。
私はそんなことをしても、
海岸中がヒトデだらけなんだから、
すべてのヒトデを助けられないし、
意味がないだろうと言うと
少年は少し考え、
またヒトデを海に投げた。
そして私にこう言ったのだ。
「でも今投げたヒトデにとっては
意味があるでしょ」と。
『星投げびと~コスタベルの浜辺から』
/ローレン・アイズリー(工作舎)
たったひとつでもヒトデの命を救うことができるのなら、私たち一人ひとりが大きな問題を解決する出発点になれる。
そんな勇気をもらえるお話ですね。
私は大好きなこの言葉を思い出しました。
「私たちは、微力だけど無力じゃない」
あなたは、どんなことを感じましたか?
今日も、自分にできることをひとつずつ。
そんな思いを新たに2021年を迎えたいと思います。
(おまけ) 娘との攻防
私「今年は新型コロナの影響で、サンタさん来られないんじゃないの~?
まあ、今年は仕方ないよねぇ」
娘「そんなことない。サンタさんは魔法使いだから大丈夫なの!」
私「サンタが魔法使いだなんて、聞いたことないねー。それにさ、コロナでみんな給料減っちゃったりしてるから、大変なのよ」
娘「パパは関係ないじゃん。サ・ン・タさんにプレゼントもらうんだから」
そんな折に入ったニュース。
”クリスマスが間近に迫る中、WHO=世界保健機関は
「サンタクロースには新型コロナウイルスの免疫があり、プレゼントは届く」
と世界の子どもたちに安心するよう呼びかけました”
娘「・・・だってさ」 (にやり)
なんなん、WHO…
(文:大原)