先日のことですが、朝の情報番組のZipで米津玄師さんのインタビューをやっていました。その中で名曲Lemonの誕生秘話についてお話されていたんですね。
そもそもこの曲は、ドラマの主題歌をつくってほしいという依頼から始まったそうです。(アンナチュラル、いいドラマでしたね)
その際にドラマの制作側から出された要望が、
傷ついた人を包み込むような曲をつくってほしい。
というものだったそうです。
名曲Lemonは、この要望から生まれたんですね。
その話を聞いて私が思ったことは、
「自分にはできないな」
ま、当たり前ですけど。笑
もし私に“傷ついた人を包み込む曲を”と依頼されても、Lemonのような名曲は1000%生まれないです。
でもそう思ったとき、同時にこんなことが頭に浮かびました。
レベル感とか全然違うかもしれないけど、似たようなことはやってるなぁ、、、
私の場合は主題歌の提供ではなく、ワークショップの設計と実施なので、例えばこんなオーダーです。(以下、どれも実際にあったものです)
若いビジネスパーソン向けの連続講座の1回めの講師をお願いします。
1時間半で仕事に役立つコミュニケーションの仕方が学べ、かつ参加者が何でも話せるような雰囲気づくりをしてほしい。
日々子育てに奮闘されている母親の皆さんに2時間弱で子育てに役立つ情報を提供しつつ、最後はみんなが元気になって帰るようなセミナーをやってほしい。
どちらもなかなか欲張りなオーダーですね。
頼む方は何を言うのも自由です。笑
で、今まで受けた中で最も悩んだのがコレ。
印象に残る自己紹介の方法を学ぶセミナーをお願いします。参加者のチームビルディングも兼ねてください。あ、それから、必ず食べ物と関連した内容にしてくださいね。はい、チラシはもうこのようにできています。
もうこうなると、無茶ぶりにも程があります。
このときだけは、「チラシを作る前に相談してよ~」と言ってしまいました。
(そもそも人見知りな私は、自己紹介が得意ではありません)
そんなことに思いを巡らせていると、ひょっとしたら私も、経験のない人にとってはどうしたらいいのか全く想像もつかないような仕事をやっているのかもなぁ、、、
と思ったんですね。
私が、傷ついた人を包み込むような曲をつくるイメージがまったく浮かばないのと同じように。
米津さんには米津さんにしかできない仕事があり、私にも私にしかできない仕事がある。そしてもちろん、これをお読みのみなさんにもみなさんにしかできない仕事があるはずです。
仕事っていうのは、自分の長所を生かして人の願いを叶えること。
仕事の本質はやっぱりそれなんだよな~、と思った朝でした。
ということは、
教育に大切なのは、子どもの長所を見抜くことであり、その長所を磨く支援をしてあげること。 そして、それができる人が優れた教育者のはず。
でも実際は、短所を見つけてそれを埋めようとする教育が幅を利かせている気がします。
長所を伸ばす教育を広げていきたいですね!
※仕事をすることの意味については、弊所の小・中どちらのプログラムにおいても学ぶことが可能です。 (文:大原)