今、新型コロナの影響で一時的な在宅勤務中なので、会社のデスクではなく自宅のベランダで書いています。
眼下に公園の景色が広がり、新鮮な気分なのはいいのですが、仕事モードのスイッチが入りません。苦笑
いろいろと変化に慣れていかなくてはいけませんね。
さて今日は、コロナ一色の毎日で感じたことを言葉にしてみました。
志村けんさんが亡くなったショックもあり、かなり真面目に書いてます。
みなさんの中には、ヴィクトール・フランクルという名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。
ロゴセラピーという心理療法の創始者で、稀代の名著「夜と霧」を著したあのヴィクトール・フランクルです。
フランクルは、次の三つの価値を手がかりにして人生の意味を見つけてほしいと説いています。
『創造価値』・・・何かを創り上げることによって実現される価値
私は、人には誰しもその人になされるのを待っている仕事がある、みたいな意味で捉えています。
『体験価値』・・・何かを体験することによって得られる価値
自然や芸術に感動したり、人に奉仕したり愛したりする体験の中で人の心は充実し、生きる意欲の源泉となるということ。
『態度価値』・・・自分自身ではどうしようもない状況、変えることのできない運命に直面した時、その窮状に対してとる態度によって実現される価値
フランクルは、自らが収容されたナチス収容所内にも、周りの人への思いやりの気持ちを最後まで失わない人が多くいたと言います。
創造価値と体験価値の両方を奪われてしまった人でも、態度価値だけは奪われることはないのだと。
今私たちは、東日本大震災のときのような大きく世界が変わるプロセスの中にいます。毎日のコロナ関連のニュースの波の中で、私は何となく『態度価値』のことを思い出しました。
新型コロナウイルスの存在する世界は、私たちにどのような態度価値を見出せと言っているのでしょうか?
今私たちに送り届けられていて、発見されるのを待っている一人ひとりの「意味」とは何なのか?
このようなフランクル的な問いに立って新型コロナを観てみると、少なくともむやみに買いだめに走ったり、自分は大丈夫と言って出歩いたりすることはしないなぁと思います。
子どもたちは、私たち大人が新型コロナにどのように対するのかをしっかり見ています。私は全然立派な人ではないですが、我が子にみっともない姿だけは見せないようにしようと思います。
あなたは、新型コロナに対して、どんな態度価値を実現しますか?
p.s.
さて、フランクルの「夜と霧」、いいタイミングなので読んでみます。
知ったようなことを書いちゃいましたが、実は未読。笑
(文:大原)