先日プライベートである高校のPTAの皆さまに「子供のやる気と自律を引き出す親の関わり方」について講演をさせていただきました。
いつも話を詰め込み過ぎてしまうので、今回はポイントを3つに絞り込み、パワーポイントも準備万端!!
ところが、いざ話してみたら時間がちょっと余るという不測の事態に。
なぜ、“ちょうど良く”ができない?苦笑
でも、ファシリテーションの場数を踏んでいるおかげでアタフタすることなく、おまけの話を付け足して無事終えました。
会の後、校長先生から「あの話が良かった」と言っていただいたのがおまけの話で、内心ちょっと複雑でしたが。笑
今日は、そのおまけのお話を再現したいと思います。
では、講師の大原さんどうぞー!
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・・・ここまで、やる気と自律を引き出すポイントを3つお話してきましたが、最後にちょっと視点を変えたお話をします。
そもそも、行動を起こすためにやる気は必要なのでしょうか?
今から、行動と結果の関係についてA・B2組の文章を言います。
どちらがしっくり来るか、考えてみてください。
まずAは「行動すると結果が起こる」という順番の文章です。
・練習するとピアノが弾けるようになる
・走ると息切れがする
・掃除をすると部屋がきれいになる
・・・いかがでしょうか?
はい、しっくりきますね。当たり前じゃん、って感じでしょうか。
では次に、Bです。
Bは「結果が起こると行動する」という順番です。
・ピアノが弾けると練習する
・息切れがすると走る
・部屋がきれいになると掃除をする
・・・いかがでしょうか?
意味不明ですか? 3つ目だけ、何となくアリな気もする?
でもやっぱり、Aの「行動すると結果が起こる」という順番の方が普通ですよね。
じゃあ、これはどうでしょう?
A「行動すると、やる気が起こる」
B「やる気が起こると、行動する」
なぜかやる気についてだけは、Bが正しいと思っている人が多い気がします。
他の例はすべてAの方が正しいと思うのに。
果たして、“やる気は、行動の原因となるもの”なのでしょうか?
他の例と同じように、“やる気は、行動の結果表れるもの”という見方はできないでしょうか?
やる気があるから行動するのではなく、行動する人にやる気はやって来る。
そういう考え方もありますよね。
・・・というようなお話を、喜多川 泰さんがFacebookに書かれていました。
(パクリですみません...)
「なるほど!」と思いました。さすがです、喜多川先生!
ここでやっと私の意見になるのですが、「やる気と行動はループ構造」だと思うんです。
やる気が湧いて行動を起こすこともあれば、行動することでやる気が出ることもある。
そのどちらを起点にしてもいいのですが、行動の方がすぐにスタートしやすい
でしょう?
だからやる気がないときこそ、まずやることを決めて、さっさと行動してしまうことが大事です。
・・・はい、こんなお話をお子さんにしてみてください。
「うぜーよ、説教話かよ?」となるのか、「なるほど、ありがとう!」となるのかは、最初にお話したポイント(1)が重要です。
※講演でお話したポイント(1)は、皆さんの想像にお任せします。笑
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※喜多川 泰さん・・・ベストセラー作家、学習塾経営者。
プログラムの開発初期段階で、2度ほどご相談させていただいたことがありました。お忙しいのにお時間を割いてくださって、感謝感激でした。
(なお、弊所のプログラムとの直接的な関係性はございません。念のため)
私のイチオシの著作は、映画化もされた『「また、必ず会おう」と誰もが言った』(サンマーク出版)です。
(文:大原)