今日は、日本語検定委員会が年1回実施している「日本語大賞」という作文コンクールの文部科学大臣賞受賞作品をご紹介します。
当時小学校4年生だった森田悠生くんが書いた「ぼくがいるよ」という作文です。
「ぼくがいるよ」の一言にグッときます。
素晴らしい作文ですから、ぜひお読みください!
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上記委員会のウエブサイトへのリンクです。
いかがでしたか?
小学4年生とは思えない見事な文章力。
はっきり言って勝てません。笑
話は変わりますが、私はレジリエンス(しなやかな心の強さ)は、次の3つの要素が大きく影響していると考えています。
【要素1】思考習慣と思考力
自分を力づける考え方や価値観、様々な視点で捉えられる思考の技術
【要素2】目的
一個人を超えたより大きな視座に立った目的意識
【要素3】大切な人とのつながり
自己肯定感を育むために不可欠なもの
この作文を読むと、「大切な人とのつながり」の影響力の大きさを感じずにはいられません。
だって、味覚がなくなるなんて、想像しただけでも恐ろしい後遺症じゃないですか。
私なら、きっと目の前真っ暗です。
お母さんは、どれだけ悠生くんに勇気付けられたことでしょうか。
一方の悠生くんも、家族の中で自分が重要な役割を果たしていることを実感できたはずです。
2人とも「大切な人とのつながり」の力で、レジリエンスが力強く立ち上がったと思うのです。
またこの作文から、3つの要素は単独に存在するものではなく、密接につながり合い、影響し合っていることが分かります。
悠生くんにお母さんを思いやる「思考習慣」があるからこそ、おかあさんのために何かをやりたいという「目的意識」が生まれた。
そして、それを実行することで、より強固な「大切な人とのつながり」ができていく。
そんな循環が家族の中で起こったのではないでしょうか。
えっ?
無理やりレジリエンスの文脈にこじつけているんじゃないかって?
そ、そんなこと、ありませんよ~。
(文:大原)