今日のテーマは、当研究所のプログラムから考えると、ど真ん中の内容といえるかと思います。では早速!
まず「学ぶチカラ」というのは何か?ということですが、ここでは「効果的に学習効果を上げる考え方やスキル」と定義しておきましょう。
そのチカラを学びのプロセスの (1)入口、(2)学習活動、(3)出口の3つに分けて考えると、それぞれの段階で「好奇心・実験思考・振り返り」の3つが重要な要素として挙げられます。
あ、完全に私見です。予めご了承ください。
では、ひとつずつ見て行きましょう!
(1)学びの入口で大事なこと『好奇心』
好奇心こそが学ぶモチベーションの源泉。これがすり減ったり抑圧されていたら、学ぼうなんて気持ちは起きませんよね。
私事ですが、昨日2時間のウエビナーに参加して、「宇宙視点と人類の進化」みたいな内容だったんですけど、めちゃくちゃ好奇心を刺激されました。
宇宙も進化論も初めて聞く話ばかりだったので、頭の中が取っ散らかったまま終わりましたが、何歳になっても学ぶっていいなぁ~と思いました。
さて、お子さんの好奇心はどうしたら育つのか?
その答えは、「育てなくていい」です。
だって好奇心は、もともと備わってますから。
大切なのは育てることではなく、つぶさないこと。尊重し、受け止めてあげることが重要だと思います。(けど子どもって、親からしたらどうしてそんなことに?ということばかり夢中になりますよね)笑
今小さな子を育てている方は、その子の好奇心を大事にしてあげてくださいね。
(2)学習活動で大事なこと『実験思考』
「実験思考」というのは、簡単に言うと、「世の中、すべて実験だ!」という考え方のことです。私は、継続的に学び続けるには、つねに“試している”という感覚でいることがとても重要だと思っています。
これまでできなかったことができるようになるためには、「できない」を繰り返し経験することがどうしても必要です。そのとき、「やっぱり自分にはムリだった」と思うのか、「今回の実験は上手くいかなかった」と思うのか。
そもそも実験に失敗はつきものなので、「実験思考」は失敗する許可を与えてくれます。
失敗してもいいのならば、「もう1回やってみようかな?」と思えますよね。
だからモチベーションが続きやすくなります。
(3)学びの出口で大事なこと『振り返り』
そして、今日の本丸はコレ!!
組織行動学者のD.コルブが提唱した「経験学習サイクル」というのがあります。
これは、
・日々の経験
・経験を多様な観点から振り返る
・教訓を得る
・教訓を実際に試す
というサイクルをグルグル回すと成長するよ!という考え方です。
で、このサイクルの肝が「振り返り」なんです!
そして、振り返りで特に大切なのが質問。よい教訓を得るにはよい質問が必要です。
「何で自分はこんなにダメなのかぁぁぁ?」
という質問からは、前向きな教訓は得られません。
でも自分では、なかなか良い質問はできないもの。
そんなときはあなたの出番です!!
ぜひその子の良きコーチになってあげてください。
これは好奇心とは対照的に、私たちが積極的に育ててあげられる部分になります。
子どもたちの「学ぶチカラ」を育てるスキルを身につけたい方に朗報です!!
今春から開講するオンラインのファシリ講座がきっとすごく役に立つと思います。
詳細の発表まで、もう少しお時間をください。
(文:大原)