あけましておめでとうございます。
本年もColorful Timesをよろしくお願いします。
2024年が始まりましたね。
元旦に大きな地震に見舞われるという波乱の幕開け。
私の住む新潟県でも被害が出ていますが、幸いなことに私の住むエリアは無事で、家族ともども通常どおり暮らしています。
でも、ニュースに映し出される避難所の方々の様子を見ていると、複雑な思いがこみ上げてきますよね。そんな中、ふと「星投げびと」というお話が頭に浮かびました。
20世紀のアメリカを代表するナチュラリスト、エッセイストとして知られるローレン・アイズリーという人の短編集に収録されているお話だそうです。
このメルマガでも6年ほど前にご紹介したことがありますが、今こそみなさんと共有したいと思い、再掲させていただくことにしました。
ある朝、海岸を散歩していると、ひとりの老人が海に向かって何かを投げていました。
「何をしてるんですか?」
「ヒトデを投げているんだよ」
見ると、見渡す限り、無数のヒトデが砂浜に打ち上げられているではありませんか。
やがて、干からびて死んでしまうでしょう。
「こんなにたくさんいるのに、何の足しにもならないですよ」
老人は、ヒトデをもうひとつ拾いあげた。
「そうかもしれないね。・・・でも、 このヒトデは助かったよ」
そう微笑んで、ヒトデを海に向かって投げた。
自分には何の足しにもならないことしかできない?
それとも誰かにとっての助けにはなる?
星投げ老人のひと言に救われるなぁ・・・
そんなことを思った2024年の始まりでした。
被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
1日も早く日常が戻りますように。
(文:大原)