「どうしたら自分らしく生きられるか?」
「次のメルマガ、なに書こうかな?」と考えていたら、何となく降りて来た問い。
思いつきのテーマですが、ちょっと深そうなこの問いについて書いてみようと思います。
人が幸せに生きるためには、自分らしさを大事にすることは欠かせません。
「ありのまま」と言ったりもしますね。
心理学者のアブラハム・マズローが「自己実現」と呼んでいるのは、まさに自分らしさを存分に発揮している状態ではないでしょうか。
さて、あなたは自分らしく生きていますか?
ご自身の経験をもとに、「どうしたら自分らしく生きられるか?」ということを誰かに話すとしたら、どのように言いますか?
私自身は、30歳~40歳代中頃に、まあまあ激しくこの問いにぶつかっていたような。
遅すぎな気もしますけど・・・苦笑
遅かれ早かれ、きっと誰もがこの問いにぶつかるときがあるのではないでしょうか。
社会人となって働き出したとき、新たな組織に属したときなどが絶好の機会かもしれません。
「いやいや君がどう考えるかじゃなくて、会社の方針だから」とか、
「こういうの、違うと思うけど、とても口には出せないな…」とか。
“自分らしさを心の奥に押し込めて、何とか丸く収める”みたいな状況は、多くの人が経験していると思います。
自分らしさと他者とのつながりを調和させることは、人生を通して向き合う難問なんだと思います。
先日、この問いに対するすごくシンプルな回答例を見つけました。
めちゃくちゃ納得したので、ご紹介させていただいきますね。
私は、最近学生に、今の社会を幸せに生きる方法として、「自分らしい自分である」ということと「やるべきことをきちんとやる」ということの2つを伝えています。
社会に受け入れられる素地や実力がないまま自分らしさを押し通すと、ただのわがまま、自分勝手ということになってしまいます。
現代社会においては、周囲から認められず、かえって自分が苦しくなってしまう可能性があります。生まれて来てからひたすらありままでは、幸せには生きていけないと考えています。
2つが両輪として回っていることで、自分自身を肯定しながら幸せな感覚で生きて行けるのではないか、そのように思います。
※『森のような経営(山藤賢×山田博) /ワニ・プラス社』から抜粋
”自分らしさを好意的に受け取ってもらえるよう、やるべきことをきちんとやる”という教え。実に分かりやすいですね。
で、偶然にも、まさにこの実践例がテレビから流れて来たんです!
※『林先生の初耳学』/TBS系列にて
実践していたのは、KING GNU!!!!
うちの長男が大ファンなので、話のネタにと観ていたら、彼らは見事に「やるべきことをきちんとやる」と「自分らしさ」の両方を追求していました。
自分たちの音楽へのこだわりは捨てられない。けど、それだけじゃマニアックと言われて多くの人に自分たちの音楽が届かない。誰にでも分かりやすい、売れる曲を書くにはどうしたらよいか?
東京藝大でチェロを学び、KING GNUの全楽曲を手掛ける常田大希さんの選択は、
“売れているJPOPを聴いて勉強する”でした。
クラシックの造詣が深く、技術的にも一流の彼なら「JPOPなんてちゃんちゃらおかしい」となってもおかしくないと思うのですが、彼は「JPOPから学ぶ」という選択をした。
そうして生まれたのが、あの名曲「白日」なんだとか。
もうね、それを知ったら「超カッコいい!!」となるわけですよ。私、単純なので。笑
俄然KING GNUに興味が湧いて来ました。
自分らしく生きるには、闇雲に“自分らしさ”を押し通すのではなく、周りと認め合えるようにする努力が大事。
常田さんみたいに、しなやかに自分らしさを追求していきたいなぁと思います。
(文:大原)