先週末、とっても久しぶりにコーチングのセミナーに登壇させていただきました。
単発イベントでしたので、コーチングとは言っても傾聴のスキルに焦点を絞ってコンパクトな内容で。
このセミナーは、本メルマガを発行している実践行動学研究所の活動ではなく、区の子育て支援事業のひとつとして企画されたNPO主催のイベントです。
「傾聴」というテーマで果たしてどれくらいの応募があるんだろう?
・・・なんて思っていたら、なんと40名近い小中学生の保護者様からお申し込みいただいて大盛況でした。
コミュニケーションにお悩みの方が多いとは思っていましたが、こんなにも「話を聴くこと」に対するニーズがあるとは想像していなかったのでビックリです。
お申し込みの動機を見てみると、
・子どもの方から話をしてほしいから
・叱る子育てより話を聴く子育てについて知りたい
・思春期、反抗期の向き合い方に悩んでいる
中には、
・子どもから、ママは出た方がいいよと言われた というのも・・・笑
さて、講座の内容はというと、
(1) 傾聴をする際に何に意識を向けるか?
(2) どうすれば話し手に聴いてもらったという実感が湧くのか?
これら2つの「傾聴のスキル」を学ぶ体験学習ワークを行いました。
果たして、会の後の感想で一番多かった意見は・・・
「話を聴いてもらえてうれしかった」
「スキルが学べてよかった」じゃなくて。笑
でもこの感想、傾聴を学ぶ上でこの上なく大切な気づきです。
それこそどんなスキルを学ぶより、何倍も大きな影響力があると思います。
人は傾聴してもらえるとうれしいし、元気や力が湧いてくる。
これを体感したら、今度は自分が他の人にやってみたくなるじゃないですか!!
1回限りのセミナーで持って帰れるもので、もっとも大きなお土産は「やってみたい」という気持ちだと思うんですよね。
そもそも傾聴の練習は、必ず話す人と聴く人の役割に分かれて行います。
つまり、自分が話す役割のときは、必ず話を聴いてもらえる構図になっているのです。
スキルを学び合いながら、話を聴いてもらう喜びも味わえる。なんて贅沢なワークなんでしょうか?(自画自賛)
最後の振り返りでは、
・今までは聴いている途中でアドバイスをしてた。本当に話を聴く心構えができていなかったことに気づいた。
・家に帰ったら家族の話をもっと聴くようにしたいと思った。
・話を聴いてもらうだけで、すごく元気に、前向きになれることが実感できた。
などなど
頭でっかちに理解するのではなく、学びが心から腹落ちする。
それが体験学習の素晴らしいところですね。
これをお読みのみなさんも、ぜひ自分なりの傾聴にチャレンジして周りの人を元気にしてください。
ま、そんなに簡単じゃないですけどね。(最後に毒を吐く)笑
(文:大原)
※セミナー参加者の声につきましては、個人情報保護に配慮した内容で記載させていただきました。