今日は、「あなたの強み」について一緒に考えてみましょう。
「あなたの強みは何ですか?」
あなたなら、この問いに何て答えますか?
こんなこと、就活生以外はあまり考えないので、「弱みならすぐ思いつくんだけど、強みねぇ…」という方が多いかも知れませんね。
日本人は自己肯定感が低いとよく言われます。
10~20代の自己肯定感に関する調査結果を調べてみたところ、やっぱり先進7か国中で最下位でした。(内閣府HPのデータを参照)
(1) 自分自身に満足しているか?
1位 アメリカ 86%
2位 イギリス 83.1%
・・・
6位 韓国 71.5%
7位 日本 45.8%
(2) 自分には長所があると感じているか?
1位 アメリカ 93.1%
2位 ドイツ 92.3%
・・・
6位 韓国 75%
7位 日本 68.9%
どちらの項目もお隣の韓国との最下位争いですが、(1)の負けっぷりがエグい、、、
どうして日本人の自己肯定感は、こんななんでしょうか?
私は「他者との比較」が原因だと思っています。←(完全に私見ですけど)
日本人は同調性をとても気にするので、必要以上に人と比べてしまうんだと思います。そして人より優れていなければ、自分を認めてあげることができない。長所だとも思えない。そんな感じじゃないでしょうか。
もしも世界一を目指すことがあるなら、大いに人と競争すればいいと思いますが、そうじゃないなら人と比べることはあんまりしない方がいいと思います。
話はちょっと逸れますが、スポーツでも勉強でも、人との比較や競争でモチベーションを上げる指導を行うと、結果的に全体のパフォーマンスが下がってしまうことが、多くの研究で分かっているそうです。
目の前の子の自己肯定感を高めたいなら、他の誰かと比較しない。
それが鉄則です。
では、他者との比較ではない方法で、得意だと思えるもの、自分の強みだと思えるものを見つけるには、どうしたらよいのでしょうか?
私が敬愛する鬼丸昌也さん※は、こう言います。
※認定NPO法人テラ・ルネッサンス創始者
本当の意味での強みとは何でしょうか?
それは人よりも得意なことや上手にできることなのでしょうか?
でもそうだとすると、自分よりも上手な人、得意な人が出てきたら、それは強みではなくなってしまいます。
本来の意味で強みとは何かを考えると、一番しっくりくるのは、自分の関心があるもの、自分が好みとすることであるように思います。
関心があるからこそ、好むからこそ、どんな苦労や困難があってもやり遂げようとする力が湧いてくるのではないでしょうか?
この考え方、すごく勇気をもらえませんか?
興味・関心があることが、自分の強み。
そう思えば、今すぐにでもたくさんの強みが見つかりますし、もっともっと伸ばしていける気もしてきます。
あなたの強みもたくさん見つかりますよね?
そしてほら、問題児だと思っていたあの子にも、たくさんの強みがあるじゃないですか?
(文:大原)