今日は、言葉が持つチカラについて考えてみたいと思います。
私は今年のテーマのひとつに「言葉を大切に」を掲げています。
というのは、私には “よくない言葉を使ってしまう” という悪い癖があるんですよね。
昔は本当に酷かったと思います。
“昔は~”と言えているので、今は少しはマシになっている気もしますが・・・(そう願いたい)
前回お話した「おせっかい遊び」などは、悪い言葉の使い手である私ならではの遊びといえるでしょう。自慢することでもありませんが。笑
さて、言葉のチカラの代表的なものに「ラベリング効果」があります。
1960年代にハワード・S・ベッカー氏によって提唱された社会心理学の理論で、英語表記ではLabeling Effectと書くそうです。
Effectとか言われると、なんだかとても効果がありそうな気がしませんか?
ラベリング効果とは、人のおでこにラベルをペタっと貼るみたいに、あるイメージを植え付けると、その人がラベルのイメージ通りになろうとする心理効果のこと。
例えば「きみはいい加減だな」と言い続ければ、その人は自分のことをいい加減な人間だと思うようになり、実際にいい加減になっていく、ということです。
なぜか?
どうやら人には、自分に貼られたラベルを裏付けようとする習性があるらしいです。
ならば、せっかくラベルを貼るなら、その人のためになるラベルにしたいですよね。
きみは仕事が速いな!しかも丁寧だね。
きみはほんと、努力家だね。
きみがいると、みんなが元気になるよ!
きみたちはいいチームだねぇ。
こんな風に、前向きな気持ちになれるラベルを貼れる人になりたいなぁと思います。
すると、いつの間にか私にも「力づけの言葉をくれる人」というラベリングが帰って来るかもしれません。
さて、ラベリングをする際の私なりの注意点をお伝えします。
・まず、長所に気づいてほしいときや長所を伸ばしたいとき
そういうときは、大げさなくらいモリモリに伝えるのが”吉”です。
一般的に日本人は褒められ慣れていないので、ポジティブな指摘についてはより明確に・よりパワフルに伝えた方がいいです。
・逆に短所を直してほしいとき
そんなときは、少し工夫が必要です。
例えば、よくミスをする人がいたとして、「きみは全然ミスしないね」と言ったとしても「はぁ?嫌味?」と思われそうですよね。
そういう場合は、「今のミスをするきみは、本来のきみじゃない」のように未来の可能性にラべリングするとか、「前よりも確実にミスが減ってるね」のように望む変化の過程に焦点を当ててラベリングしてみましょう。
見え透いた言葉や思ってもいない言葉にはチカラは宿りません。
その人の可能性をあきらめない私たちの眼差しが変化の種火になるのだと思います。
ということで、言葉が持つチカラを上手に使っていきたいな~!というお話でした。
(文:大原)