うちは小さな会社ですが、業務拡大に伴い、来春に新たな仲間を迎え入れる予定です。
そもそも少人数の組織なので、どんな人が加わるかというのは、弊所の未来にとってけっこう大きな問題です。
そこで自分自身に「どんな人に来てほしい?」と問いを投げてみると、答えは秒で出ました。
「自走できる人」 これ一択。
やるべきことを自分で見つけ、課題に対して何ができるかを自分で考え、解決に向けて動く。一人でムリなら人に助けを求めて一緒になってハードルを越える。
そんな人がいいなぁ…
というか、言われないと動かない人なら来なくていいかな、と思っています。
今のご時世、そう考える企業は多いと思いますし、これからその傾向はもっと強くなるはずです。
そういえば先日、クライアントの方、私、Nさん(私の部下)の3人で打ち合わせをしていたときこと。
ひょんな話の流れで、クライアントの方が「大原さんはどんな人か?」と私の部下のNさんに聞いたんですね。
そこでNさんから最初に出た言葉は、「ちょっと珍しいタイプです」でした。笑
「なにそれどういう意味?」と突っ込んだら、こんなふうに話してくれました。
今まで自分の周りには仕事のやり方を細かく指示する人が多かったのですが、大原はこういうのが欲しいんだよねとしか言わない。
何をどうすればよいのかについては、何にも言わない人です。
そんなふうに紹介されて、「確かに…、自覚症状あり」でした。笑
私が求めていることは私にしか分からないので、なるべく丁寧に伝えるようにしますが、やり方についてはご自由に、って感じです。
自分だったらこうやるけど、その人にとってのベストはたぶんそうじゃない。
だったら自分で考えて好きなようにやってよ、と。
だって、その人の方法でその人にしかできないものができたら、お客さんにも組織にも有益だし、その方が楽しく仕事ができますよね。
もしも私のやり方でやらせたら、良くても私のイメージ通りにしかなりませんが、その人に任せたらそれを軽く超える可能性だってある。その方が私も楽しみです。
そんな感じでやっているので、自走できない人に来られても困るんです。
さて、あなたも自走する部下が欲しいと思っていませんか?
これをお読みのお父さん、お母さん、子どもに自走して欲しいと思ってませんか?
やりなさいと言わないとやらない。そんな姿にストレスを感じていませんか?
最後に、私が心がけている自走する子育てのポイントをお話します。
ポイントは2つで、子どもと話すときの最初と最後にあります。
まず1つめ。
あれこれ言いたいことがあっても、最初はこう聞くようにしています。
「きみはどう思う?」
まずは本人の考えを聞くことに徹します。
ちょっとしんどい時もありますが、「言われた通りにやればいいんでしょ?」とならないように。
そして2つめ。最後にこう聞きます。
「で、どうすることに決めた?」
話の途中ではこちらの意見や不満も言いますが、最後は絶対に指示・命令をしない。
これは私が子育てで最も大切にしている信条でもあります。
父ちゃん、話を聞くフリをしているけど、結局最後は命令に従わせたいんでしょ?
そうなったら自走の真逆の影響しか与えません。
こういうやり方は行動変容に時間がかかるので、すぐに子どもに言うことをきかせたい人には不向きです。それもご理解いただいた上で、これをお読みのお父さん・お母さん、、、
自走する子育てか、指示に従わせる子育てか?
「あなたはどう思いますか?」
(文:大原)