Colorful Doorsプログラムには、5つのワークショップ・ポリシーがあります。
“生徒も先生方も常にこれを心がけていれば、きっと良き学びが生まれるよ!”という、大切にしているメッセージです。
対象が小学生か中学生かで少し表現を変えていますが、次の5つです。
(以下は中学生対象)
(1) 仲間と場の力を信じよう!
(2) 失敗を祝福せよ!
(3) 起こったことはすべて正しい
(4) 自分の声・相手の声・場の声をよく聴こう!
(5) 力を合わせて一人ではできないことを達成しよう!
この5つの心がけは、学び合いの場づくりだけでなく、子育てや日常でもとても役立ついわゆる”ライフスキル”と呼ばれるものなので、何回かに渡ってお伝えしていこうと思います。 ※他に書きたいことが出てきたら中断するかもですが。笑
上の5つは、言うのは簡単ですが、実際にやるのは超難易度高いです。
私自身もいつも難しいなぁと感じています。
だからこそ、「いつも心がけようね!」という言葉にしてあるわけです。
今日はまず、(1)「仲間と場の力を信じよう!」について。
これ、昔の青春ドラマみたいな響きですよね?笑
でもね、これがあるとないとじゃ、めちゃくちゃ大きな差が生まれるんです。
相手に主体性や自発性を発揮してほしいなら、指導者(ファシリ/親/上司は、できる限り指示命令すべきではありません。
うまくいかないとき・混とんとしているときでも、「きっとできる、まずは自分たちでやってみて」と腰を据えていられるかどうかが試されます。
このとき、相手を信じられていないとどうなるか?
ビビっちゃいますよね。このままだとマズイな~って。
そうすると反射的に「教えたい!」という気持ちが湧き上がって来ます。
正解は相手の中ではなく、自分の中にあると思っているんですから、教えたくなるのが人情というもの。
そしてこちらのコントロール願望が出ると、相手に服従のインパクトを与えます。
手っ取り早く教えちゃった方が、その場はいい感じに収まるかも知れませんが、主体性や自発性は育ちませんよね。
では、もしもそのとき、相手を信じられていたらどうなるか?
「教えたい!」ではなく、「何やってるの?」「どうしたいの?」と質問したい気持ちが湧き起こるんじゃないでしょうか。
だって、答えは相手が持っている(と信じている)のですから。
その答えは、相手に聞くしかありませんよね。
このように関わった場合、きっと困った状態はすぐには解決しません。
こちらもちょっとドキドキです。
でも何とか自分たちでやり抜こうと努力するはず。
だって、自分たちを信じて、楽しみにして、見守ってくれている人がいるんですから。
あなたの信じる力が、相手の自発性や主体性を育むエンジンになります。
・・・ということで、(1)仲間と場の力を信じよう!は、とても大事なのです。
次回は「失敗を祝福せよ!」についてお話します。
・・・たぶん。( ´艸`)
(文:大原)