今日は、Colorful Times第3号(2015.7.16配信)の記事をリバイバルでお届けします。
今から7年前、コロナ禍なんて想像もしなかった時代に書いた記事です。
先日、教育機関や一般企業を対象に講演活動で全国を飛び回っている木下晴弘先生とお話する機会に恵まれました。
木下先生は現在、年間250本以上の講演をされている超売れっ子講師で、ご自身が経営する会社の代表取締役でもあります。おまけに本の執筆もされていますので、大変お忙しい毎日を過ごされています。
そこで何の気なしに「お休みの日は何をされていますか?」と伺ったところ、ビックリな答えが返って来ました。
「講演の練習をしています。 もっと上手になりたいんです」
!!!!!!!
あんなに人を感動させる講演ができているのに、そこまでする?
毎日講演をしているのだから、たまの休みくらい…
思わず私は、そんな風に思いました。
でもその後すぐに、「そこまでやるからこそ、プロ中のプロになれるんだよなぁ」と深く納得しました。
木下先生は「私はただの小心者だから」と謙遜しながらこんなお話を聞かせてくれました。
タンスの裏に懐中時計が落っこちて、だ~れも気づかないのに毎日毎日チクタクと時を刻んでいたそうだ。
そこに鼠がやってきて、笑って言った。
「馬鹿だな~。誰も見ていないのに。 何で動き続けているの?」
そのとき懐中時計はこう答えた。
「人の見ないときに動いているから、 いつ見られても大丈夫なのさ」
いや~、やはり一流と呼ばれる人の考え方は一味違いますね。
このお話は、仕事に限らず、スポーツや勉強、あらゆるものに対しての“心構えの大切さ”、“思考の習慣の大切さ”を教えてくれていると思いませんか?
「誰にも見られていなくても、常に必要な準備をする」
もしもお子さんが、先生やお母さんに叱られるという理由で宿題をやっていたのなら、誰かに見られていないときはサボるという姿勢でいたのなら、このお話をされてみてはいかがでしょうか?
たとえ話は、単なるお説教の数倍の威力で心に響く。
…かもしれませんよ!
※木下先生のお話は、「懐中時計」/夢野久作 を、記憶をたどって引用されたものです。また、「ココロでわかると必ず人は伸びる」、「子どもが心から勉強好きになる方法」 など、子育てに役立つご著書が多数ありますので、ご興味がある方はぜひどうぞ!!
(文:大原)