ここ最近、ファシリテーションの面白さにますますハマってきている大原です。
ファシリテーションの学びは仕事や子育てにもとても役立つことが多いので、
“みんなもっとファシリを学べばいいのに”と思ったりもしますが、余計なお世話ですね。笑
さて今日は、ファシリの学びで得た日常に生かせる知恵の一つをご紹介させていただきます。
お仕事や子育てをしていると、心を開いて率直な意見や思いを聞かせてほしい
という場面はよくありますよね。
そんなとき、皆さんはどうしていますか?
もちろん「率直に聞かせてほしいんだけど」と伝えるとは思うのですが、それだけでは相手の心の扉は開きませんよね。
ファシリテーションのスキルは、まさに相手の心を開かせる知恵の宝庫です。
(”開かせる”という言い方は、ちょっと違和感がありますが...)
そこで今日は、「相手の心を閉ざさせる4つの行動」と題して、逆さから見た形でその知恵をシェアさせて頂きます。
“これをやったら相手は話してくれなくなるよ”という4つの行動をご紹介しますので、ぜひ普段の言動を振り返りながらお読みください。笑
◎まず1つめは『否定』
これは分かりやすいですよね。言ったことを否定してくる相手には、何も話したくなくなるのは当たり前です。
◎2つめは『批評』
否定とまではいかなくても、発言に対していちいち評価・判断を下すような相手だと、警戒心が高まって思ったことを言うのを躊躇するようになります。
あなただって、いつも批評をしてくるような相手とはあまり話をしたくないですよね?
◎3つめは『分析』
言ったことに対して、ああだこうだと事細かに掘り返されるのは気分がいいものではありません。
相手に心を開いてほしければ、「あなたはそう思うんだね」と受け取ることに徹しましょう。
◎そして4つめ。
それは、『求めてもいないアドバイス』
これは親子関係や先輩後輩、または上司・部下の関係などにありがちなパターンです。
もちろん相手がアドバイスを求めているときは、どんどんしてあげた方が相手は喜ぶでしょう。でも、そうじゃないときのアドバイスは、相手には否定にしか聞こえないこともあります。
せっかく良かれと思って「こうしたらいいよ」と言ったつもりでも、「きみのやり方は間違っている」と言われたと感じることもあるのです。
挙句の果には、「あんたにそんなこと言われたくねぇし」と思われてしまうことも・・・
さて、これらの4つの行動の根底にあるものは何でしょうか?
それは、自分の方が相手よりも有能であることを証明したいという「マウント欲求」です。
「マウント欲求」なんて呼ぶところに、ちょっとした悪意がありますが(笑)、誰しも人に認められたいという承認欲求はありますし、上下関係の中ではより有能な自分でありたいと願うのは当然のことだと思います。
そう考えると「マウント欲求」は、謙虚なあなたにとっても無縁な話ではないかもしれません。
心を開いて語り合いたいなら、相手の心を閉ざさせる4つの行動である
・否定
・批評
・分析
・求めてもいないアドバイス
はせずに、聴くことに徹しよう!
今日は、そんなお話でした。
言うのは簡単、やるのは本当に難しいのですが…苦笑
(文:大原)